愛をこめて
SLAM DUNK(スラムダンク)が好きなあなたへ
映画【THE FIRST SLAM DUNK】では主役だった【宮城リョータ】
この映画だけを観た人は漫画でも宮城が主人公だと思っているとかいないとか…
”主人公は桜木花道です”と一応言っておきます。
今回の映画は作者の井上雄彦先生が連載時、リョータのことを描ききれなかった心残りがあり彼にスポットを当てた物語になったそうです。
リョータの幼少期から湘北バスケ部時代に至るまで描かれているので、リョータのその時その時の感情が深く読めます。
今回は宮城リョータにスポットをあてて見ていきましょう。
Contents
《目次》
【宮城リョータ】
陵南の田岡茂一監督には”県内でも5指に入るガード”だと言わしめるほど、PGとしての能力が高い宮城リョータ。
スピード・パス・ドリブルが武器です。早い攻撃もよくしてますもんね。
リョータには3歳年上の兄・ソータがいました。
ソータは沖縄のミニバスチームでキャプテンも務める名選手として知られていました。
そんな兄が夢見るのはIHで山王の代表としてではなく、山王の相手として全国の舞台に立つこと。
しかし海の事故で亡くなった兄の夢を引き継ぎ、兄が夢見た舞台に自分が立つことになりました。
7番は兄がずっとつけていた背番号。
リョータはその背番号をずっと背負って生きてきました。
ただケンカっ早くて問題児だけではない宮城リョータを名言とともに詳しく見ていきましょう。
プロフィール
- ポジション:PG
- 背番号:7
- 学年:2年生
- 身長:168cm
- 誕生日:7/31
- 愛称:リョーちん(花道のみ)
PGはチームの司令塔です。指示を出したりボールをフロントコートに運んだりします。
身長の低い人が多い印象がありますが、高い人もいます。
高いに越したことはないですが、低くても大丈夫なポジションです。
スピードとテクニックがある選手が活躍できる場所ですね。
日本代表で言うと冨樫選手や河村選手ですね。スピードもそうですが、テクニックも素晴らしいです‼️
名前の由来
連載当時からリョータは沖縄出身と決めていて、沖縄に多い”宮城”をつけたようです。
名前がカタカナなのは桜木花道がカタカナで呼んでいたことが理由のようです。
花道が人の名前をあだ名で呼ばないときは、必ずカタカナにしていたため花道にリョータ君と呼ばせていたら、漢字を充てられなくなってしまったから。
ドリブルこそチビの生きる道なんだ!!
山王戦で疲労が重なりつつあるところで、ダブルチームでディフェンスされたリョータ。
身長の高い2人に阻まれたリョータがドリブルで2人を抜く場面です。
ドリブルこそチビの生きる道なんだ!!
リョータは小さいけどスピードとテクニックがあるのでそれを生かし前に進んでいきます。
電光石火宮城リョータが見られたシーンでしたね。
リョータのパス、本当に実際の人がやってるようなパスなので臨場感ありありです。
ノールックパスもよく見ますよね。
そいつを倒してオレがトップになる!!
翔陽戦で県内屈指のPG藤真を相手に戦うリョータに「相手は県内トップを争うガードよ!!何がいいたいかわかる?」というアヤコの問いに対しての答えです。
そいつを倒してオレがトップになる!!
確かにリョータと同じPGは藤真の他に、陵南の仙道(基本はFですが海南戦ではPG)や海南の牧、山王の深津など高さもそうですが、技術的にもすごい選手ばかりが名を連ねているので、怖気付くのも無理はないかなと思います。
リョータならできるよ‼️
しっかりしろォ!!流れは自分たちでもってくるもんだろがよ!!
山王戦でへばってしまっているメンバーに激を飛ばすシーンです。
それと同時にPGとしての成長が見られたのではないでしょうか。
自分の役割である監督のようなポジションのPGとしてチームの流れを変える…
しっかりしろォ!!流れは自分たちでもってくるもんだろがよ!!
周りの仲間の様子を1人1人しっかり把握していたリョータだからこそ出た言葉ではないでしょうか。
アヤちゃん
いつも的確な答えを出してくれる明るいキャラのアヤコはリョータにとっても湘北バスケ部にとっても欠かせない存在のマネージャーです。
中学までバスケ部で高校でもバスケ部に入るか迷っていたリョータは、アヤコさんがいたから入ったと言っています。
リョータのこと全てお見通しな感じでアドバイスしてくれるので、心の支えになっているのではないでしょうか。
試合中アヤコさんを見てもいいパスが出せるのは特技のうちの1つですね。
アヤちゃん…❤️
めいいっぱい平気なフリをする(映画)
キツくても…心臓バクバクでも…めいいっぱい平気なフリをする
映画で兄・ソータと1on1をしている時兄から言われた言葉です。
それはリョータを支え続けてくれました。
生きていれば逃げ出したくなるようなこともたくさんあると思います。
そしてそれに立ち向かうには勇気がいります。
しかし少しずつでも前に進むことができたなら誰しも変われる…
そんなことを言いたかったのかなと思います。
リョータにとってソータからもらった自分を励ましてくれている大切な言葉…
そしてその言葉は生活の中でも支え続けたのではないかと思います。
母への手紙
冒頭が生きているのが俺ですみません。で始まった母に宛てた手紙。
結局は書き直したのですが、これを見てなんとも言えない気持ちになりました。
兄が亡くなってからずっとずっと心に引っ掛かっていたもの。
母に素直になれず、自分の気持ちも隠したままで平気なフリして生きてきたリョータのことを思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいになりました…
リョータはリョータだよ。誰かの代わりになる必要もないし、誰かの代わりにもなれないよ‼️
辛い経験があったからこそ、それを乗り越えて前に進んでいく。
簡単なことではないけれど、弱さも見せて過去の自分も受け入れたうえで今のリョータが生まれたのではないのでしょうか。
まとめ
映画を観た人はリョータの印象が変わったんではないでしょうか?私もその1人です。
あの時もあの時もリョータは内心怖くて仕方なかったけれど、自分と向き合い自分を奮い立たせ前に進んでいきました。すごい人たちとマッチアップするのは怖いですよね。
しかしあきらめずに一歩一歩進んでいく…自分自身で乗り越えていくことのできるリョータはとても芯の強い人なのではないでしょうか。
ケンカもするしおちゃめなところもあるリョータ。
周りをよく見ているせいか他の人の気持ちを優先させてしまうような優しさも持っています。
THE FIRST SLAM DUNKはそんなリョータが垣間見える映画です。
見逃してしまった人は観られる日が来るまで待ちましょう‼️
あらためてリョータという人間を知ることができること間違いなしです。
当時その心残りがきっかけで、彼のことを描きたかった思いから生まれた読み切り作品【ピアス】があります。
でも、SLAM DUNKのことではなく少しかするかどうか程度のニュアンスで描いた作品だそうなので、完全にリョータのお話ということでもないようです。