愛をこめて
東京リベンジャーズが大好きな方へ
この考察は原作読破済みの武道ファンによるたけみっち考察なのです!
よろしければお付き合いください。
尚、アニメ派の人は少し注意して読んでもらいたいです。(表現はぼかしてますが、ネタバレ注意かも?)
Contents
東京リベンジャーズにおけるタイムリープ
多くの作品で数多く扱われるタイムリープですが、東京リベンジャーズにおいてのタイムリープには数多くの制限があります。
まずはそこを整理しておきます!
一度目のタイムリープ
電車に轢かれそうになった際に初めてタイムリープした武道は、過去にタイムスリップ。
12年前の友人がそこに現れ、パニックになりながらも日常を楽しく謳歌しますが不良に絡まれ過去の自分の情けなさに向き合うことになります。
ここでわたしはグッと惹きこまれました!
確かに過去の自分について美化して覚えているところってあるかも、そう考えると一話で一気に惹きこまれ沼にはまったわけですねw
そしてここから彼の長い冒険が始まるのです。
一度目のタイムリープの謎
そもそも、彼は何故タイムリープしたのでしょうか?
私が思うに、二度目以降のタイムリープと違い一度目にはかなり謎が残っている気がします。
というのも、物語が進むにつれて、「過去を変えたいと強く思う気持ち」がトリガーになると明かされましたよね。
作中で武道が二回目以降でタイムリープする理由となった、彼自身の『強い思い』である「学生時代の恋人・橘日向の死を変えたいという願い」と彼女の弟であるナオトの【武道と同様の】『強い思い』が共鳴し、ナオトと握手することがタイムリープのトリガーとなっているシーンは印象的です。
また、作中ラストでのマイキーとのタイムリープでも武道本人と過去を変えたいと願うマイキーの思いが共鳴してタイムリープの能力が発動しました。
ここで最初の疑問に戻ってきます

じゃあ一回目のタイムリープはどうして発動したんだろう?
一度目のタイムリープについて
作中で明かされていることは、武道の学生時代の友人・千堂敦が彼を電車が迫りくるなか線路に突き落としたというもの。
そもそもこの時点での武道について
この時点での武道は、日々を無為に感じながらもレンタルビデオ店で働くごく普通の青年です。
まあ、この時点では中学時代の恋人である日向の死を知り落ち込んでいるという、あまりないシチュエーションを経験していますが、それでもやっぱり普通の青年でしかありません。
確かに、少しは「学生のときこうしていれば…」という思いはあったかもしれません。でもそれって、大抵の大人がそうじゃないですか?
「あのときこうしていれば」「学生の時もっと勉強していれば」「ここに就職しなければ」
そんなありもしない「たられば」を飼いならしながら、毎日働いています。
でもこの思いって、作中で語られる『強い思い』と同等のエネルギーを持っているとは到底思えないのです
タイムリープのトリガーについて思うこと
私はこのトリガーについて、作中でもあるように「花垣武道と同様の願いがある者」と「花垣武道の心からの願い」が共鳴することにより発動すると仮定しました。
ナオトからマイキーへトリガーが移ったことについて
私が上記の結論に至ったのは、ナオトが「もう過去を変えたいと願っていない」と語ったときトリガーになれなかったシーンにあります。
武道がどれだけ過去を変えたいと願っても、トリガー相手の思いがそれと同様でなければ
能力は発動しない。
逆に言うと、あの廃屋のマイキーと武道が握手をした瞬間、彼らは強く「過去を変えたい」と願ったからトリガーになり得たとも言えると思うのです。
つまり、花垣武道と接触する瞬間、トリガーになる相手が
①「花垣武道の知りあいである(武道の思いと共鳴する必要があるため)」
➁「花垣武道と同様の思いで過去を変えたい(戻りたい)と願うこと」
①と➁が共鳴して、奇跡的に感情が同様のタイミングでぶつかった時発動しているのでは?と考えました!

同じ思いで過去を変えたいと願うの、ほんとうに泣けますよね…

それはそうと、最初の疑問はどうなったの?

まあそう焦らず!ここまでは前提です!ついに結論なので、どうかお付き合いください
一度目のタイムリープは少し異質
当たり前ですが、この一度目のタイムリープは物語のスタート地点。
他のタイムリープとは性質が異なります。この時点までは花垣武道はタイムリープもしたことがない普通の青年でしかないので。
でも、彼のなかにはずっとタイムリープの才能はあったはず。
その能力のトリガーを引く相手がいなかっただけで…

ここからは妄想に限りなくちかい私の考察です!
千堂敦が引いたトリガー
そもそも、トリガーとはなんでしょう?
一般的に銃などの引き金のイメージでいいと思うのです。そしてこの作品における「銃」は花垣武道そのもの。
「銃」そのものが己の意思で引き金を引けないように、彼だけではタイムリープできないのではと考えました。
なので、彼は「こうしていれば」「過去を変えれたら」となどと思いながらトリガーを引くことが出来なかった。
そうして、運命の日が訪れたわけです。
千堂敦の後悔について
千堂敦ことあっくんの後悔は、未来の彼が選んだ結末からも分かるように己の歩んできた道そのものだと考えます。
「これではいけない、こんな未来は望んでいない、学生の頃の俺はもっと未来に夢みていたのに」
学生時代の正義感の強いあっくんのことを思うと、そんなことを考えた夜もあったことでしょう。
だけどそれでも、なんとか踏みとどまれたのは過去の自分と対峙せずにいられたから。
だけどあの日、殺す相手が武道だと知らなかったと語っていた彼は、
恐らく彼の背中を押した瞬間、武道がふいをつかれた「声」に気が付いたのかもしれません。
押した相手の声に聞き覚えがあると。
自分自身が認めていた、懐かしく輝かしい学生時代の友人、花垣武道であると。
しかし背中に触れた手は力強く、彼の背中を線路に押し出してしまう。
その時あっくんは、強く後悔したはずです。
己が選んできた道に、ここまでずるずると続けてしまった自分に。
そしてこう願ったのかもしれません。
「こうなる前に戻りたい。数年前ではなく、あの学生時代に」と。
奇しくもこの願いは、花垣武道の「なんとなく現実に納得がいっていない」という感情と
「橘日向とも恋人であった全盛期である学生時代を思い出していた」という思いに共鳴した。
そして行き先は12年前の今日に指定されたのでは?と考えたのです!
普通ゆえに共感を呼ぶ泣き虫のヒーロー
花垣武道は、ごく普通の青年です。
喧嘩が強いわけでもなく、器用でもなく、頭がいいわけでもない。
それでも彼の魅力に惹かれるのは、ひとえに彼自身のひたむきさに他なりません。
そんな彼の飾らない言葉だからこそ作中のキャラクターたちだけでなく、私たちにまで真っすぐ届くのでしょう。
そしてそして、ついに最終章に向けてアニメも始まりますね!
あのシーンやこのシーンはどうなるの!?
規制は大丈夫そ!?
そんな心配までしちゃいますが、たけみっちファンの一人として最後まで彼らの物語を見届けたいと思います

ひたむきな武道がずっと大好きだよ…アニメも楽しみだ…
でもちょっと怖いよね
PITMIL







原作完結後も謎の残る東京リベンジャーズ。
完結後もモヤモヤしていたタイムリープについて真剣に考えてみたので良ければお付き合いください