愛をこめて
鋼の錬金術師が大好きな方へ
こんにちは。
鋼の錬金術師(通称:ハガレン)はダークファンタジーと分類されるそうですが、読んでて気になるのがストーリー中所々で「家族愛」について語られているところです。
エドワードやアルフォンス、ウインリィは両親やピナコのばっちゃんから愛されていた描写もありますし、ブラッドレイ大総統はセリムや奥さんと仲良く話をしているシーンも印象的でした。ウインリィが出産に立会うなんてくだりもありました。
さて、ハガレンにおいて家族愛といえば「マース・ヒューズ中佐」を忘れてはいけません。
ヒューズ中佐は家庭を持っており、奥さん(グレイシア)と娘さん(エリシア)がいます。
原作を読んでいる人なら誰でも知っているとは思いますが、ヒューズ中佐は登場人物の中で最も「親バカ」という言葉が似合う人物なのではないでしょうか。
何を隠そう、本記事の筆者も最近一児のパパとなったわけですが、こう立場が変わってから読むと見方が変わってきます。
今回はそんなヒューズ中佐から、家族に対する愛について見ていこうと思います。
※ヒューズ中佐は物語の途中で准将になりますが、初登場時の階級で統一させていただきます。また、ネタバレを含みます。
Contents
ヒューズ中佐のセリフから垣間見える愛情深さ
減給ごときで俺の愛は止められんのだ わははははは!
ヒューズ中佐は娘さんが大好きです。
仕事中に軍の回線を使ってマスタング大佐に自慢してしまうほどです。それに付き合ってあげる大佐も優しいですね笑(なお、お前さんもいい人見つけろといわれ「やかましい!」とガチャ切りされてしまいますが…。)
また、電話記録をとっていた人からも「聞いているこっちが恥ずかしい」とも言われています。
その後「上に知られたら減給ものですよ」と叱られるわけですが、その時に飛び出たセリフが上記のものです。
んー素晴らしい笑
金がなんだ!愛さえあれば関係ねぇ!みたいな。男の中の男ならぬ、パパの中のパパです。見習いたい。
祝い事はみんなで分け合った方が楽しいだろ?ようこそヒューズ家へ
第五研究所に忍び込んだエドワードのオートメイルが故障してしまい、けがもしていて動けないというのでウインリィが出張整備でセントラルにやってきます。
そこで宿に困っていたウインリィですが、たまたまエドのお見舞いに来たヒューズ中佐に「ウチに泊まっていけよ」と半ば強引にウインリィを連れ出してしまいます。(お家芸の通称:人さらい)
そして訳もわからぬままたくさんのプレゼントを抱えたままヒューズ家へ向かうわけですが、なんとその日は娘エリシアの誕生日パーティの日だったのです。
外部の人間であるウインリィは最初は遠慮しますが、そこでヒューズ中佐が言ったのが上記セリフです。
初めて会った人だからと関係ない。喜ばしいことはみんなでお祝いすべきだと。
なんて温かいんだ…。ヒューズ中佐は誰にでも家族同様の優しさをかけるので、ほんと魅力的なんですよね。みんなからも愛されていたんだろうなと思います。
この包容力、素晴らしいですね。見習いたい。
なお、この後何も言わないエドとアルに困っているウインリィにヒューズ中佐が相談に乗るシーンも必見です。
娘だけじゃない!妻も自慢だ!(えへんぷい)
もちろん、奥さんも大好きです。
これもマスタング大佐と電話しているときに出たセリフです。(電話相手が独身なのによくここまで惚気られるな・・・)
子供が産まれても、奥さんに対する愛情も忘れていません。ゴリゴリの愛妻家だったわけです。
こんな旦那さんを持って、グレイシアさんも幸せでしょうね。まぁあんな美人な奥さんいれば、誰だって自慢したくなりますわな。
子供のことを自慢するパパって世の中にたくさんいると思うんですが、奥さんのことまで周りに言う人って意外と少ないと思うんですよね。
ヒューズ中佐にとっては当然のことなのかもしれません。見習いたい。
家で女房と子供が待ってるんだ・・・ここで死ぬ訳にゃいかねえんだよ!!
そんなヒューズ中佐ですが、ホムンクルス一派の企みにいち早く気づいてしまったために、ラストとエンヴィーに襲撃されてしまいます。
最終的にマスタング大佐に電話をかけようとしたところで、グレイシアに化けたエンヴィーに射殺されてしまいます。
その直前に言ったセリフです。
突然命を狙われることになり、さすがのヒューズ中佐も動揺していたでしょう。
銃口を向けられ、今にでも殺されるかもしれない恐怖もあったでしょう。
でも、最期まで家で待っている家族のことを思い続けた。家族を悲しませるわけにはいかないと。
並大抵の家族愛じゃ、あの状況でこのセリフは言えませんね。
なお、ちょっとした考察なんですが、後に出てくるイシュヴァール殲滅戦の回想でマスタング大佐に「お前は何故戦う?」と問われるシーンがあります。
その時、ヒューズ中佐(当時は大尉)は「簡単だ ”死にたくねぇ” ただそれだけだ 理由はいつだって単純よ」とい言うわけです。
この「死にたくない、ただそれだけ」というのと、「家族が待っているからここでは死ねない」という上記のセリフと対になっているのではないかと思うんです。
死にたくない理由が家族に変わったわけです。
まぁ殲滅戦の時にはグレイシアさんと出会っていたそうですが、家庭を持った後だと価値観も変わるもんなんだなぁと思った瞬間でした。
改めて思うヒューズ中佐の魅力
家族愛って何ぞや?ってところから、ヒューズ中佐の魅力に迫ってしまった本記事、いかがだったでしょうか。
見た目もダンディで、しかもとても気さくで誰からも愛されるヒューズ中佐、ハガレン読者なら誰しもが好きになったことでしょう。
さらに、アニメ版だと声の演出が藤原啓治さんなんです。あの某アニメに登場する日本を代表するパパの一人を演じている方です。
ただでさえ家族愛溢れるヒューズ中佐に、あの声を充てているわけです。説得力マシマシです。
話が逸れましたが、家族に対する愛情について改めて考えるきっかけにもなると思うので、またハガレンを読み直してみたいなぁとか思っています。
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