鬼になるのも仕方ない?猗窩座(あかざ)の凄惨な過去。

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鬼滅の刃に登場する鬼というのは、いかにも悪魔のような完全悪のように認識されがちです。しかし、実は彼らにも何かしらの辛い過去や原因があることが多いでのす。


今回は、筆者の胸を最も苦しくさせた過去を持つ、上弦の参である猗窩座(あかざ) について紹介しつつ、当時の猗窩座の気持ちについて考察していこうと思います。

父を救いたかった。幼い子供の願い

狛治。猗窩座の人間だった頃の名前です。彼には病弱な父がおり、家庭は常に火の車。父の薬代を稼ぐべく、狛治は盗みを働きます。しかし、人様から盗んだ金でまで生きたくないと父親自殺するのでした。父を救いたかった、しかし幼い彼には金を稼ぐ手段などなかったのです。結果盗みを働き、父は自殺しますがなんともやるせない気持ちになりますよね。助けたかったという思いが、最悪の結果を生んだのです。

筆者

狛治はこの時どうするべきだったのか。父と野垂死ぬわけにもいかないし。しかし、父親は狛治のせいにしたような亡くなり方ですし、残された狛治があまりにも可哀想だと感じましたね。

大切な人をいつも守れない

その後、狛治を拾ってくれた道場の慶蔵という男性がいました。血の繋がりはないけれども大切に育ててくれ、信頼していました。また、愛する婚約者も出来、幸せに暮らしていました。しかし、彼らは何者かに道場の井戸に入れられた毒水を飲み殺害されます。当時、狛治は2人のそばにおらず、いつも大事な時に大切な人の傍に居られないと悔やみました。本当に辛かったと思います。父に続いて、婚約者や育ての親まで亡くしてしまう。当時の彼の気持ちは、到底言葉じゃ表せられませんね。

周囲に鬼と勘違いさせるほどの強さと惨さ

その後、怒りに狂った狛治は、道場の人々を素手で殴り、皆殺しにしてしまいます。周囲の人間は、あまりの惨さに鬼の仕業だと噂していました。鬼を派遣していないはずの場所にそのような噂が立ったことから、鬼のボスである鬼舞辻無惨が道場へと向かます。そこで、鬼舞辻と対面した狛治は強制的に血を与えられ、鬼となるのです。

筆者

猗窩座は自ら望んで鬼になったわけではないんです。鬼舞辻はちょうどこの時、十二鬼月を作りたがっていて、血の量に耐えられるのか実験も兼ねてたんですよね。幸か不幸か、耐えれてしまって、最強の鬼になってしまったわけです。

まとめ

当時、彼は10数歳。鬼になったのは18歳なので、もっともっと若く幼いころに大切な人を立て続けに失ってしまったことから、自暴自棄になってしまっていたと思います。もちろんこれが、人を殺めていい理由にはなりませんが。そもそも彼は、実父を助けようと盗みを働き、大切な人を守れなかったことを強く悔やんでいます。本当は、とっても優しい少年なのです。もし彼の実父がしっかり働けていたとしたら、慶蔵が生きていたら、婚約者と結婚していたら、ただの男性として幸せな人生を歩めたはずなんですよね。なんとも残酷です。この記事を読んで、猗窩座に対する印象が少しでも良くなっていれば嬉しいです。